「所得税の控除」とは、どのようなものがありますか？ | アスモア税理士法人は、福岡で経営者の志を共有する税理士事務所です。

所得税の控除は、２種類の区分に分かれています。

１つ目は、所得控除、２つ目は、税額控除です。
それぞれに控除する意味が異なるため、このような区分になっています。

では、控除する意味はどのように異なるのでしょうか？


まず、所得控除は、各納税者の個人的事情を加味しようとするものです。

例えば、

同じ年収であっても交通事故等に遭われて多額の手術費用がかかった方と
何事もなく１年間を過ごされた方の税金が同じであれば、
前者の生活は、後者の生活に比べて厳しいものになりますよね。

このような個人的事情を加味し、税金をより低くしようとするものです。

次に、税額控除は、国の政策的事情を加味しようとするものです。

例えば、

住宅の購入に使用できる「住宅借入金等特別控除」は、
個人支出の中で生涯を通じて、高額な支出になります。

このような支出は、借金（ローン）を組まなければ、一般の家庭では
家を購入することができず、住宅建設業の衰退に繋がってしまうため、
国の政策として所得税の税額の控除が設けられています。


所得控除、税額控除の種類と概要（国税庁）
所得控除
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/shoto320.htm
税額控除
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/shoto321.htm

（平成２７年２月１０日　現在）