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Q「借入依存度」ってどういう意味ですか?

カテゴリ:会社設立

借入依存度とは、会社で運用している資産に対する借入金の比率のことです。

「依存度」の言葉には何かネガティブな響きがありますね。
借入に依存している度合いですから・・やっぱり良くないイメージがつきまといます。
しかし、借入の度合いを知ることは、自社の財務状況を把握するうえで重要です。
もちろん、銀行交渉の際に頭に入れておく項目でもあります。


まず、借入依存度の計算式を見てみましょう。

借入依存度=借入金/総資産


総資産とは流動資産と固定資産の合計で、会社の規模を表しています。
流動資産は現預金・売掛金・棚卸資産等で固定資産は不動産・機械設備等です。
借入金は銀行からの借入金等で金融債務です。


個人で考えますと、預金・住宅・車等の資産と住宅ローン等の借入金の比率ですね。
借入依存度の値は低いほうが良く、高くなると借金体質として銀行の評価が下がります。


では、借入依存度はどの程度の値が健全か、または問題があるのかを見ていきましょう。


業種によって異なりますが、通常50%~60%までの借入依存度が許容範囲です。
借入依存度60%超は要注意です。
借入依存度が70%を超えると要警戒で、銀行からの借入は望めません。


借入依存度は規模との比較ですが、月売上高で借入依存度を見る場合もあります。


借入依存度=借入金/月売上高


月売上高比
借入依存度が3ヶ月以内であれば許容範囲です。
借入依存度が⒋ヶ月~6ヶ月は要注意です。
借入依存度が6ヶ月以上は要警戒で、銀行借入の困難性が高まります。


借入依存度を引き下げるには、借入金を返済して少なくするのが一番です。
一方で、企業規模の拡大か月売上高の引上げにより、値を低下させる方法もあります。
もちろん、借入金返済と規模拡大を並行して実施できればそれが最良です。

(平成27年6月22日 現在)

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