法人税の益金・損金とはどういう意味ですか？収益・費用と一緒に意味？ | アスモア税理士法人は、福岡で経営者の志を共有する税理士事務所です。

益金の意味はどういう意味なのでしょうか？
法人の会計の話をすると、たまに耳にします。
法人の収益と同じととらえていますが正しいのでしょうか？


「益金」あまり聞きなれない言葉ですよね。
「益金」とは、法人税法の基準の収益のことをいいます。


法人税は、法人の利益に対する税金です。
しかし、厳密にいうと法人の決算書の利益をもとに
税金を計算するわけではありません。


法人の決算書の利益は「収益－費用＝利益」です。


この「収益」「費用」は法人の中基準では収益や費用であっても、
法人税を計算するときの基準では収益と認められないものや、
費用と認められないものがあります。


この法人税法の基準の収益が「益金」とよばれ、
法人税法の基準の費用が「損金」と呼ばれます。


「収益」と「益金」、「費用」と「損金」は似ているようで少し違います。
どういったものがあるか一部ご紹介します。


1　会計上は「収益」としているが法人税での「益金」とならないもの
・　受取配当金
・　法人税等の還付金など


2　会計上は「収益」としていなが法人税での「益金」となるもの
・引当金の取り崩しなど


3　会計上は「費用」としているが法人税での「損金」とならないもの
・役員に対するボーナス
・一定以上の交際費など


4　会計上は「費用」としていなが法人税での「損金」となるもの
・青色申告の繰越欠損金の控除など


上記のような「収益」と「益金」の違い、
「費用」と「損金」の違いにより、
決算書上は赤字でも法人税がかかるケースがあります。
不明な点などは知り合いの税理士や最寄りの税理士に相談しましょう。

（平成２７年６月２９日　現在）