Q税効果会計とはなんですか?
カテゴリ:その他
税効果会計とは、
会計上の「利益」と税務上の「所得(利益)」との一時差異を、
貸借対照表と損益計算書に反映させる会計が「税効果会計」です。
そもそも会計上「利益」と税務上の「所得(利益)」には、
会計処理の基準が異なるため、差異が生じます。
たとえば、来期の支払賞与のための賞与引当金は、
会計上では費用として認められますが、税務上では認められません。
したがって、それぞれの利益に差異が生じます。
差異は、「一時差異」と「永久差異」に分けられます。
一時差異とは、会計上と税務上の認識時期の違いによるもので、
引当金の繰入額などがこれに該当します。
※引当金とは、・・・
将来高い確率で損失が生じると予測され、その金額が見積もられる場合に、
今の時点で費用(損失)として計上しておく準備金のようなもの。
たとえば、会計上で賞与引当金70(一時差異)を計上。
税引前当期純利益200となる決算となった
しかし、当期、この賞与引当金は税務上では損金(費用)とならない。
実行税率は40%と仮定。この場合の会計上と税務上の法人税額は・・
① 会計上
税引前当期純利益200
→課税対象金額200×40%=80
② 税務上
税引前当期純利益200+賞与引当金70=270
→課税対象金額270×40%=108
この①の80と②の108の差額が法人税等調整額となります。
一時差異は、認識期間の時間的ズレで、最終的には一致する項目です。
一方、永久差異とは、会計上は収益や費用となるが税務上はならないもの、
またはその反対などで会計上と税務上の取扱いが異なることにより、
永久に一致しないものです。
永久差異の具体例として
「受取配当金の益金不算入額」「交際費の損金不算入額」等があります。
詳しくは、専門家へご相談ください。
(平成29年 7月31日)
会計上の「利益」と税務上の「所得(利益)」との一時差異を、
貸借対照表と損益計算書に反映させる会計が「税効果会計」です。
そもそも会計上「利益」と税務上の「所得(利益)」には、
会計処理の基準が異なるため、差異が生じます。
たとえば、来期の支払賞与のための賞与引当金は、
会計上では費用として認められますが、税務上では認められません。
したがって、それぞれの利益に差異が生じます。
差異は、「一時差異」と「永久差異」に分けられます。
一時差異とは、会計上と税務上の認識時期の違いによるもので、
引当金の繰入額などがこれに該当します。
※引当金とは、・・・
将来高い確率で損失が生じると予測され、その金額が見積もられる場合に、
今の時点で費用(損失)として計上しておく準備金のようなもの。
たとえば、会計上で賞与引当金70(一時差異)を計上。
税引前当期純利益200となる決算となった
しかし、当期、この賞与引当金は税務上では損金(費用)とならない。
実行税率は40%と仮定。この場合の会計上と税務上の法人税額は・・
① 会計上
税引前当期純利益200
→課税対象金額200×40%=80
② 税務上
税引前当期純利益200+賞与引当金70=270
→課税対象金額270×40%=108
この①の80と②の108の差額が法人税等調整額となります。
一時差異は、認識期間の時間的ズレで、最終的には一致する項目です。
一方、永久差異とは、会計上は収益や費用となるが税務上はならないもの、
またはその反対などで会計上と税務上の取扱いが異なることにより、
永久に一致しないものです。
永久差異の具体例として
「受取配当金の益金不算入額」「交際費の損金不算入額」等があります。
詳しくは、専門家へご相談ください。
(平成29年 7月31日)